メッセージ

美術書の出版は気を使うと聞いたことがある。
原作の色彩に忠実、鮮明でなければ
作者のメッセージが伝わらないばかりか、
間違った解釈をされかねない。

私が音楽を聴く際に音質を気にするのも
粗悪な音源ではミュージシャンからの
メッセージを感じ取る事が難しくなるからだ。

作品を通じ、相手にメッセージを伝える
ということは大変である。

先日、常連様が東京勤務を終え関西に
戻られたのだが、そのお客様から頂いた
手紙に次の一文があった。

「久光さんのコーヒーには、それぞれに
こだわりのメッセージが込められているようで、
仕事場、自宅と、それらを感じながら飲むのが
自分の贅沢な時間でした。」

心から嬉しく思った。本当に有難う。
常に真摯にコーヒーと向き合って来たことが
報われた気がした。

コーヒーは至る所で購入することができる。
探せば似たようなものもあるだろう。
しかし、私のメッセージが込められたコーヒーは
私の造るコーヒーにしかない。私の想いが
1人でも多くのお客様に届くことを願っている。

この温かい手紙にはガテマラが似合う。
カップはヘレンドがいい。
再読しながらの一杯は格別だった…。
 
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