談、あろま

第九話 「癖はお嫌いですか?」 
皆様こんにちは、しばらくメインPCの調子が悪く、更新が遅れてしまいました。本当にごめんなさい。でもご注文やメール、またプレゼントへのご応募等はサブマシンやノートで必ず見ていましたので、ご安心ください。
 
さて、今回のお話ですが、当店はいろいろなコーヒーカップを揃えています。その為、お客様とコーヒーカップについてお話をする機会が多いのですが、そのカップのお話を元に私が最近感じたことを簡単にお話ししてみましょう。

当店にはいろいろなカップがあります。日本のナルミやノリタケ、そして外国のマイセン、ジノリ、ヘレンド、コペンハーゲンなどが主なところです。

開店当初はお手ごろということもあり、国内のナルミ、ノリタケ、大倉、といったあたりを多く揃えていました。ところが最近では、外国産のものがかなり増えてきました。国内のものと外国のものを比べて、面白いなと感じることは、国内産の方が西洋的な絵柄が多く、外国産の方が日本的だったりします。おそらくそれぞれに、他の文化への思いがあるのでしょうね。
 
その中でも、最近特に思うこと、、、う〜ん、やっぱりマイセンはいいですね。味があるというか、色気のようなものまで感じるときがあります。日本メーカーの器も確かに良いのですが、何かが違う?

皆様の中にご存知の方もいらっしゃると思いますが、もともと器といえば、中国の景徳鎮ですね。マイセンなどは、その東洋にあこがれて器を作り始めたのですが、それが実にいい。古伊万里や柿右衛門を真似、それに近づこうと頑張っているうちに、とても素晴らしいものを作ることができたのですね。

こういうお話はよくあります。

たとえば車でいえばトヨタのセルシオ、この車はあのベンツに追いつけ、追い越せとトヨタが作った素晴らしいセダンです。一部では、ベンツを越えたといわれました。また日本のメーカーがスポーツカーで目標にしたのがポルシェだそうです。単に速さでいえば日本のスポーツカーは、そのポルシェも超えたといわれています。

時計でも、次のような有名な話があります。スイスに旅行にいった人が、スイスといえばロレックス、オメガ、ラドーなどなど時計の本場だから、ぜひお土産にと、ある時計屋さんに行きました。そこで店主に「この店にある時計の中で一番正確な物を下さい」と言ったところ奥からセイコーの時計が出てきたそうです。このお話は「一番正確な時計」と言ったところにミソがあり、「一番良い時計」とは言っていないのですね。

つまりトヨタのセルシオにしても、セイコーの時計にしても、機能的には世界のトップクラスなのです。しかし、壊れない、狂わない、ということと、良いもの、味のあるもの、とは違うと思いませんか?最近の日本製のものは技術力は凄いのですが、今一つ味のあるものが少なくなったような気がします。

では、日本には味のあるものは無くなってしまたのか?といわれるとそうでもありません。
例えば、富士屋ホテルやホテルニューグランドに代表されるクラシックホテルとよばれるものや、日本に古くから残るお寺、そしてしっとりとした漆器など、とても深い味わいのあるものが数多くあります。

では味が「ある」「ない」は何がちがうのでしょうか。

マイセンの磁器が素晴らしいのは、単なる東洋のカップの物まねではなく、心の底から、東洋のお茶の文化そのものに強く憧れ、関心と情熱があったからこそ出来たものであり、そのころのヨーロッパ王侯貴族社会では、豪華で質の高い磁器の所有は、そのまま社会的権威につながるものであったことなど、たった一客のカップといえども、そのまわりを様々な文化や社会的背景が取り巻き、その上で、西洋の文化と東洋の文化の融合もあり、何とも言えぬ新しい文化(カップ)が誕生したのではないでしょうか。

味があり、艶があり、色気もある、きっとそこには、歴史、文化、社会背景など長くに渡って積み重ねられたものがあるのでしょう。たった一客のカップからもその国のいろいろなことを感じることができるのです。

イタリアのカップの中には、見た目は華やかですばらしいのですが、機能的に見ると、大きくて重いにもかかわらず、指が全く入らず持ちにくいものがあります。(さすがデザイン優先のお国ですね)でも、それも言いかえると「味」のような気がしませんか。優等生になればなるほど、なんとなく味も薄れるような、、、。

ダンアロマは癖のあるお店だと思います。入りにくい、暗い、食べ物もほとんどない、テーブル等はなく、多人数で入れない、携帯の着信音禁止、などなど、、、。

でも決して、お客様を選んでいたり、いじめているわけではありません。味のあるお店を作って行きたいからなのです。癖のあるものの方が、癖になるような気がしませんか。
 
さあ貴方も癖になってみましょう?ダンアロマを、、、。では、お待ち致しております。(^。^)

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