| 第十一話 「迷ったときは、、、」 パートU |
| 皆様こんにちは、「マスターひとりごと」の第十一話です。 前回は、珈琲の味は地域によって、だいたい四つに分けることができ、その四つの特徴を覚えておくと、迷ったときのヒントになるというお話しをしました。今回はそのそれぞれの特徴についてもう少し深くお話しをしていこうと思います。 まず、中南米からみていきましょう。 中南米といえば、珈琲生産量、世界第一位のブラジルをはじめとして、第二位のコロンビア、そして、メキシコ、グァテマラ、ペルー、と有名どころがずらっと並びます。この地域の味の特徴としては、極端な癖のある豆がなく、どちらかといえばバランスがとれていて、飲みやすい傾向にあるようです。それは、ブレンドのベースによく使われることからも分かります。(実際に当店でもブレンドに多く使用しています。)価格もお手ごろで、飲み手を選ばない珈琲と言ってよいのではないでしょうか。ただ、癖が少ない為に、物足りないと言う声も良く耳にしますが、、、。 次は、中南米の中でも、カリブ海に浮かぶ島々、有名なところでは、ジャマイカの「ブルーマウンテン」や「ハイマウンテン」、そしてキューバの「クリスタルマウンテン」などがあります。 「ブルーマウンテン」は珈琲を飲まない方でも名前は知っているという程有名ですね。この地区の珈琲は非常にバランスがとれています。むしろとれすぎているために強めの苦味や酸味が好きだと言う方には少々物足りなく感じる場合があるでしょう。 では、有名なだけで、たいしたことないのかというと、何といっても、まず香りが素晴らしい。爽やかで、香ばしく「珈琲は香りだ!」と言う方には間違いなくお薦めします。味についても物足りないとまるで悪いように言いましたが、苦味や酸味が突出していないだけに甘味をよく感じることがあります。一言で表すならば、「何も足さない、何も引かない素晴らしさ」とでも言いましょうか。これはある意味素晴らしい事です。この言葉に惹かれた方は、ぜひお試しを。 ただし、この地域の豆は生産量が少ないためにやや高価なのがとても残念です。 そしてこれまた珈琲通の間では有名な「モカマタリ」の国イエメンがあるアフリカ、アラビア地区のお話を致しましょう。 アフリカといえば、タンザニアとケニアの国境近くに聳え立つ、巨峰キリマンジャロがあります。その裾野で採れる「キリマンジャロ」はタンザニアを代表する個性的な酸味に富む珈琲です。そのお隣の国ケニアでは、これまた個性的でジャングルのような独特な香りのする珈琲豆が採れます。この「ケニア」の怪しい味と香りが癖になった人も多くいることでしょう。 紅海を隔てて南北に、向かい合っているアラビアとエチオピアは「モカ」の産出国として競い合っています。アラビアの「モカマタリ」はワインのような芳香と芳醇な甘い酸味、対してエチオピアの「モカハラー」は野性的な香りと個性的な酸味を持ち、互いに歴史的珈琲の伝統国として譲りません。珈琲を極めて行くと「モカ」にあたるといわれるほどその個性は世界中の人々を虜にしています。私もモカは大好きです。 最後はアジア、オセアニア地区です。 この地区での代表国は、インドネシアがあります。インドネシアは九割がロブスタ種で、有名な「ジャワロブスタ」は苦味に特徴があります。酸味にとりつかれた人の「モカ」に対し、 良質なアラビカ種の「マンデリン」や「トラジャ」は、個性的な香りと苦味を持つ豆として多くのファンをつかんでいます。 いろいろとお話しましたが、全部覚えるのは大変ですのでまとめましょう。 ☆普通にさらっと飲みたいときは中南米系。 ☆柔らかい味と爽やかな香りを楽しみたいときはカリブ海系。 ☆個性的な味と香りを試してみたい方はアフリカ、アラビア系。 ☆どちらかというと苦味が好きな方はアジア、オセアニア系。 この四つを頭にいれておけば、明日からあなたも珈琲通、、、かな? あなたにとってお気に入りの一杯が見つかりますように、、、では、また。 |
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